コナンの「月と星と太陽の暗号」のフォントを作る

名探偵コナンの「月と星と太陽の秘密」のネタバレになってます!


名探偵コナンのアニメ163~164話で出てきた暗号をフォントにしたいと思った。

これがコナンくんが作成した解読表↓

InkscapeにSVG Font Editorっていうのが入ってたので、それを使って作る。

svgで一文字ずつ作らんとあかんねんけど、めっちゃ面倒。こんなに規則性がある文字なのに普通に一文字ずつ作るのは非効率極まりないと思ったので、パスの数値とかはスクリプトから出力することにした。

今JavaScriptの書き方しか覚えてないので、それで作る。URLのパラメータでひらがなを指定したらパスのd属性の中身が出てくるようにする。

スクリプト作成

月、星、太陽の大きさをどれくらいにすればいいのかよくわからないので、とりあえず定数として定義しておく。

// 全体
var SIZE = 1000;
var CIRCLE_HANDLE_RATIO = 0.55;

// 文字本体
var MOON_DIAMETER = 760;
var STAR_DIAMETER = 800;
var SUN_DIAMETER  = 530;
var SUN_MARGIN    = 50;
var RADIATION_LENGTH = 110;

// 文字についてくる丸(濁点, 半濁点, 右下の丸)
var ATTACHED_CIRCLE_DISTANCE_FROM_CENTER = 380;
var ATTACHED_CIRCLE_DIAMETER = 150;

後から思ったけど、SUN_MARGINが小さすぎたせいで太陽の丸と放射線がすごく近くなり、太陽が工場の地図記号みたいになってしまった。

CIRCLE_HANDLE_RATIOっていうのは、円を描くためのハンドルの長さ。円の半径に対して0.55くらいにしたらいいって下のサイトに書いてくれてあったので、それに従った。

9.ベジェ曲線の方向線についての補足

それから、URLにくっつけるパラメータは、「char」と「small」の二つにする。charは"a"とか"ni"とかローマ字で受け取る。smallは、「ゅ」「っ」みたいな小文字にするかどうかをtrue/falseで指定。

つまり、次のようなURLが渡ってくることになる。

.../index.html?char=wa&small=true

それをJavaScriptのwindow.location.searchで受け取って、母音と子音で場合分けしながらパスの文字列を作っていく。

SVGの書き方は、私にとってはこのページが一番わかりやすい↓

svg要素の基本的な使い方まとめ

出力は、パスのd属性の中身だけでなく、それをsvgで実際に描画したものも出したい。

なのでindex.htmlには、描画したのを見せるためのsvgとd属性の中身出力用のpタグ、両方を置いておく。

実際にパラメータを入力してみると、以下のように出てきた。

char=gi&small=falseのとき

char=yu&small=trueのとき

これを見ながらさっきの定数を調節して大きさをいい感じにしたら、JavaScriptでやることは完了!

Inkscapeに移す

それでは、JavaScriptで出力されるd属性を使って、実際にInkscapeでパスを作っていく。

Inkscapeのxmlエディタを使って一文字ずつ作成していく。そして、ストロークをパスに変換して、塗りつぶす必要のあるやつ(え段、お段とか)は適宜塗りつぶす。この作業がめっちゃくちゃめんどくさかった。もしかしたら初めからInkscapeだけで描画してた方が早かったんかも…。

それから、xmlエディタの入力欄は、すぐ無効(disabledの状態)になって鬱陶しい。 普通に立ち上げると既に無効(たまにまぐれで入力できるときもある)。何か一つパスを選択した状態で立ち上げると、入力できる状態になる。 エディタ内でノードを新規作成すると、また無効になる。エディタウィンドウの外側に触れてしまっても無効になる。一旦無効になったら、また開き直すしかない。

これって私だけなんかな。検索しても同じような状況の人は全然出てこない。それとも検索力が低いだけ?

とにかく、ひらがなのパス全て作成し終えたら、一番めんどいところは終了。

SVG Font Editorを使う

作りたいフォントの全般設定(フォントファミリー名とか大きさとかの設定)をしたら、個々のグリフを作成する。

http://www.sturnus.net/inkscape/menu/svg_font.html

↑このページのやり方を参考にした。(「1文字ごとにレイヤーにしてください」っていうのには従わなかったけど多分支障はなかった)

グリフを十分な数追加してマッチング文字列も入力したら、xmlエディタとフォントエディタを突き合わせて一つずつ登録していく。登録するたびにプレビューが一文字ずつ出来上がっていくのが快感。

全部登録し終えたらInkscapeでの作業は終了!

ttfに変換

ttfに変換する前に、svgファイルをテキストエディタで開いて、fontタグのidをちゃんとした名前に変えておく。じゃないと後々後悔する( ;∀;)

ttfに変換してくれるフリーのWebサービスはいくつかあるけど、Online Font Converterを使わせていただいた。サイトの見た目がめっちゃかわいいから。

ここでもらえたzipファイルの中にttfファイルがあるので、インストールする。

使ってみる

メモ帳で使った↓

ちゃんと暗号になってる!

メモ帳やとアンチエイリアスかかってなくて汚いけど、Inkscapeで使ったらきれいなフォントだったので安心。

ただ、二つ問題点がある。

1. Office系のソフトでは使えない

さっきのページによると、

なぜかオフィスでは英数字用のフォントになります。この状態では全角文字をこのフォントで表示することができません。調査中です。

とのこと。なのでWordでも使えず残念。

2. 他のフォントと並べると縦方向の位置がずれてる

作ったフォントに登録されてない文字(つまりひらがな以外全部)を入力すると、別のフォントで補ってくれる。ただ、そうやって並ぶと、下の画像のように縦位置がすごいずれてるのがわかる。

何が原因なのかはよくわからん。

配布

ここにttfファイル置いてあるので、よかったらどうぞ(*'▽')

https://drive.google.com/file/d/0B7anNAF08ZIbLTdEaEp2WTRxekU/view?usp=share_link&resourcekey=0-T02-brVMztN9-tX5YQLEnA

「せやかて」を遷移させる

2014年2月、つまり3年前からあった「"せやから"って文字を滑らかに遷移させたい!」という欲求を、今日やっと叶えることができた。といっても、内容は「せやかて」に変えたけど。

2014年2月

一番初め、私はモーフィングでそれを達成しようとした。

けど、いくらマークをたくさんつけても上手くいかなかった。遷移の途中が、下のようにすごく気持ち悪い感じになる。

f:id:YaaMaa:20170205045658j:plain

それで飽きたので、しばらく放置していた。

2014年10月

久しぶりに存在を思い出したので、もう一度チャレンジすることにした。このときにはペンツールを使えるようになっていたので、ペンツールを使って作ったsvgをアニメーションさせようとした。

しかし、「せ」から「や」に移行するところで、一画目の右側の丸まるところがうまくいかない。ノードがどういう動きをしているのかわからなかったので、ノードを赤・ハンドルを緑で表示してみたら、以下のようになった。

f:id:YaaMaa:20170205050641p:plain

ハンドルが逆行(?)してるっぽい。この辺でまた飽きて、考えるのをやめた。

2017年2月

また存在を思い出して、今度こそちゃんと作ろうと思った。去年やっとHTMLを覚えたので、ちょっとマークアップのやり方がわかってきてて、前回よりはやりやすかった。

今回は、「や」の右側の丸めをなだらかにすることで、ハンドルが逆行しないように気をつけた。根本的な解決にはなってないけど。

<svg width="600px" height="600px" viewBox="0 0 200 200"
     xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.1">
  
  <g fill="none" stroke-width="16">
    <path d="M 25,97 C 82,82 138,79 176,80" stroke="#F44336">
      <animate
        attributeName="d" dur="5s" keyTimes="0.00; 0.25; 0.50; 0.75; 1.00" repeatCount="indefinite"
        values="M 25,97 C 82,82 138,79 176,80;
          M 31,104 C 191,12 183,109 139,116;
          M 29,84 C 144,49 125,98 100,165;
          M 168,41 C 69,88 62,147 148,158;
          M 25,97 C 82,82 138,79 176,80"/>
      <animate
        attributeName="stroke" dur="5s" keyTimes="0.00; 0.25; 0.50; 0.75; 1.00" repeatCount="indefinite"
        values="#F44336; #FFC107; #4CAF50; #3F51B5; #F44336"/>
    </path>
    <path d="M 134,33 C 135,64 133,102 128,122" stroke="#F44336">
      <animate
        attributeName="d" dur="5s" keyTimes="0.00; 0.25; 0.50; 0.75; 1.00" repeatCount="indefinite"
        values="M 134,33 C 135,64 133,102 128,122;
          M 101,29 C 108,33 117,41 122,48;
          M 139,64 C 152,75 167,102 172,127;
          M 35,71 C 61,57 141,45 168,41;
          M 134,33 C 135,64 133,102 128,122"/>
      <animate
        attributeName="stroke" dur="5s" keyTimes="0.00; 0.25; 0.50; 0.75; 1.00" repeatCount="indefinite"
        values="#F44336; #FFC107; #4CAF50; #3F51B5; #F44336"/>
    </path>
    <path d="M 70,48 C 61,159 71,171 154,161" stroke="#F44336">
      <animate
        attributeName="d" dur="5s" keyTimes="0.00; 0.25; 0.50; 0.75; 1.00" repeatCount="indefinite"
        values="M 70,48 C 61,159 71,171 154,161;
          M 57,42 C 72,81 94,139 103,172;
          M 86,33 C 76,78 59,129 41,159;
          M 168,41 C 141,45 61,57 35,71;
          M 154,161 C 71,171 61,159 70,48"/>
      <animate
        attributeName="stroke" dur="5s" keyTimes="0.00; 0.25; 0.50; 0.75; 1.00" repeatCount="indefinite"
        values="#F44336; #FFC107; #4CAF50; #3F51B5; #F44336"/>
    </path>
  </g>
</svg>

今回はわりと上手くいったので、gif動画にした。

f:id:YaaMaa:20170205051410g:plain

3MBもある!

サポートの問題

こうやってsvgをアニメーションさせるのはSMILというものを使ってるんだけど、ブラウザがもうすぐそれをサポートしてくれなくなるみたい。今もう既に非推奨とのこと。

代替としては、CSSアニメーションかJavaScriptがある。CSSアニメーションで複雑なことするのは大変なので、JavaScriptを使うことが多くなるかもしれない。

JavaScriptが嫌いなわけではないけど、svg動かすのに使うのは何か納得できん笑

RailsでjQueryからajax

jQueryを使ってajax通信を行いたいんだけど、Railsの環境だとどうしたらいいのか全くわからなかった。

rails ajax」で検索したら「remote: trueにしたらいい」っていう記事ばっかり出て来るけど、それはフォームでの話らしい。私の場合、画像をクリックしたらajax通信したいので、jQueryでイベント検知するしかないなって感じだった。

qiita.com

この記事がすごい参考になった。

それから、ajaxが終わったらその結果を使ってpartialを更新したかったので、以下の記事も読んだ。

Ajaxによるページ部分更新 [ Ruby on Rails ]

https://www.prime-architect.co.jp/myblog/ruby-on-rails-1559

やることは以下の通り。

1. jQueryでのイベント定義

$(canvas).on 'click', (event) ->
  $.get('upload/show_similar_hattoris', {rgb: rgbAtPixel})

キャンバスをクリックしたら、rgbっていうデータを持ってupload/show_similar_hattorisへ行ってもらう。

2. routesの設定

get 'upload/show_similar_hattoris'

1のjQueryから来たのをちゃんと受け止めてあげられるように。

3. controllerのアクションの定義

def show_similar_hattoris
  @similar_color_hattoris = similar_color_hattoris(nil, rgb)
  @similar_dark_level_hattoris = similar_dark_level_hattoris(nil, dark_level(rgb))
end

こうやってインスタンス変数を持たせてあげると、ちゃんとpartialに渡せる。渡す処理は次に書く。

4. viewの定義

controllerでアクションを作ったら、普通ならそれに対応するviewを「アクション名.html.erb」で作るものだけど、今回は「アクション名.js.erb」で作っておいて、その中に「htmlを差し替える」っていう処理をjsで書いておけばよい。

$("#similar_hattoris_container")
  .html("<%= escape_javascript(
    render 'partials/image_detail_similar_hattoris',
    similar_color_hattoris: @similar_color_hattoris,
    similar_dark_level_hattoris: @similar_dark_level_hattoris
  ) %>");

ここで、さっきcontrollerでもらった@similar_color_hattorisと@similar_dark_level_hattorisをpartials/image_detail_similar_hattorisに渡せている。

そして、そのpartialが#similar_hattoris_containerの中に反映されるということになる。

これで完了!!

すごい連携やね。めっちゃ混乱する。

色差を求める

ある色を与えられたときに、それに近似した色の服部をデータベースから探して5つほど表示したい。

近似色のデータを探すには、色同士の差を計算しなければならないので、やり方を調べて丸写ししてきた。

サーバー側での処理なので、Rubyで書いてる。

1. linear RGBに直す

与えられたRGBをlinear RGBに変換する。

普通のRGBとlinear RGBの違いは下の質問のベストアンサーがわかりやすかった。

stackoverflow.com

普通のRGBは人の目に合わせてできてるから、そのまま単純に計算するわけにはいかないみたい。

直し方は、まず範囲が0~255だったら255で割って0~1にスケーリングしてから、以下のようにする。

def to_linear(rgb)
  rgb.map do |element|
    if element <= 0.04045
      return element / 12.92
    else
      return ((element + 0.055) / 1.055) ** 2.4
    end
  end
end

2. XYZに直す

XYZは、RGBとL*a*b*に限らず、いろんな色空間の橋渡し的な存在みたい。

def rgb2xyz(rgb)
  m = [
    [0.4124, 0.3576, 0.1805],
    [0.2126, 0.7152, 0.0722],
    [0.0193, 0.1192, 0.9505]
  ]
    
  m.map do |m_row|
    m_row.zip(rgb).inject(0) {|sum, (m_element, rgb_element)| sum + m_element * rgb_element * 100}
  end
end

行列とか意味わからんかったけど、とりあえず掛け算のやり方だけ何とか覚えた。

初めてブロックパラメータに括弧使ったけど、普通に使えて感動した。

3. XYZのスケーリング

def scale_xyz(xyz)
  xyz.zip([95.047, 100.000, 108.883]).map {|xyz_element, n| xyz_element / n}
end

この係数は、L*a*b*の英語版Wikipediaの記事から取ってきた。なぜか日本語版には書いてくれてなかったので。

4. L*a*b*に直す

def xyz2lab(xyz)
  def f(t)
    if t > 0.0089
      t ** (1.0 / 3)
    else
      ((29.0 / 3) ** 3 * t + 16) / 116
    end
  end
  
  [116 * f(xyz[1]) - 16, 500 * (f(xyz[0]) - f(xyz[1])), 200 * (f(xyz[1]) - f(xyz[2]))]
end

Wikipediaのとはちょっとやり方が違うけど、もちろんどちらも答えは同じ。こっちの方がdeltaとか定義してなくて楽そうだったのでこっちにした。

5. L*a*b*同士で距離を求める

普通にユークリッド距離を計算したらいいらしい。

参考

色空間の変換

↑このページの(2)と(3)をめっちゃ読んだ。9割くらい意味わからんかった笑

qiita.com

↑このQiitaの記事にめっちゃまとめてくれてあった。この方は、L*a*b*では飽き足らず、更にレベルの高いことをやってはるみたい(よくわからん)。

できたもの

f:id:YaaMaa:20170205044359p:plain

画像中の色を指定したら、近い色の服部を返してくれる!

今はさくさく動いてくれるけど、これからデータを増やしたらどうなるのかちょっとどきどきしてる。

AndroidでDatePickerDialogのまがい物を作る

2日かけて、AndroidのDatePickerDialogのまがい物を作った。名前被らないように、DateSelectDialogって名前にした。

何で作ろうと思ったかというと、標準のDatePickerDialogでは「年だけ選択させる」とか「年と月だけ選択させる」っていうのができないから。それを実現しようと思うと、

yukiasu.blogspot.jp

この方のような方法をとることになる。昔のUIだったらこれでいけたんだけど、最近のDatePickerDialogは下の画像のようにすごい複雑化してるので、ただ単に「日付選択のViewだけ非表示にする」っていうのではうまくいかなさそう。

f:id:YaaMaa:20170220120210p:plain

今では非推奨となってしまったHOLOテーマを指定する手もあるけど、マテリアルデザインが好きなので戻りたくない…。そこで、もう自分でまがい物を作ればいいんちゃうかなって思った。

現在の年選択ダイアログが

f:id:YaaMaa:20170220120702p:plain

こんなん。この上半分を消して、年選択の右側に月選択と日選択のスピナーを表示させたらいいんかな?

年選択はListViewで実装されてるっぽいので、それに倣ってやってみる。

完成図は下のような感じ。

f:id:YaaMaa:20170220121501p:plain

f:id:YaaMaa:20170221015054p:plain


ダイアログの中身

<LinearLayout
    xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:orientation="horizontal"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"
    android:paddingTop="@dimen/dialog_padding_top"
    android:paddingBottom="@dimen/dialog_padding_bottom"
    android:paddingStart="@dimen/dialog_horizontal_padding"
    android:paddingEnd="@dimen/dialog_horizontal_padding"
    android:baselineAligned="false">

    <ListView
        android:layout_width="0dp"
        android:layout_height="match_parent"
        android:layout_weight="1"
        android:divider="@null"
        android:id="@+id/year"/>

    <ListView
        android:layout_width="0dp"
        android:layout_height="match_parent"
        android:layout_weight="1"
        android:divider="@null"
        android:id="@+id/month"/>

    <ListView
        android:layout_width="0dp"
        android:layout_height="match_parent"
        android:layout_weight="1"
        android:divider="@null"
        android:id="@+id/date"/>

</LinearLayout>

weightを1にして、均等に並べる。

ListViewの中身

<RelativeLayout
    xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="@dimen/date_select_dialog_item_height">

    <ImageView
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:src="@drawable/ic_dateselect_circle"
        android:layout_centerInParent="true"
        android:tint="@color/colorAccent"
        android:alpha=".38"
        android:id="@+id/image"/>

    <TextView
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:layout_centerInParent="true"
        android:gravity="center"
        android:textSize="13sp"
        android:id="@+id/text"/>

</RelativeLayout>

ImageViewは背景の丸で、TextViewは「2016」とかの文字。

Dialogのコード

このダイアログを実際に使うときには

DateSelectDialog dialog = new DateSelectDialog();
Bundle args = new Bundle();
args.putInt("mode", Calendar.DATE);
args.putInt("default", CalendarManager.toEpochtime(date, Calendar.DATE));
dialog.setArguments(args);
dialog.show(getActivity().getSupportFragmentManager(), "dialog");

このように、"mode"にCalendar.DATE or Calendar.MONTH or Calendar.YEARを指定することでどこまで選択させるかを決め、"default"で初期値を入れることにする。なので、そういう情報はgetArguments()から取ってくる。

ダイアログクラスのonCreateDialogは下のようになった。

@Override
public Dialog onCreateDialog(Bundle savedInstanceState) {
  inflater = LayoutInflater.from(getContext());
  final View contentView = inflater.inflate(R.layout.date_select_dialog, null);

  mode = getArguments().getInt("mode");
  selected = CalendarManager.fromEpochtime(getArguments().getInt("default"), mode);

  ListView yearList = (ListView) contentView.findViewById(R.id.year);
  // monthとdateも同様

  // ダイアログ作る
  Dialog dialog = new AlertDialog.Builder(getContext())
    .setView(contentView)
    .setPositiveButton("OK", new DialogInterface.OnClickListener() {
      @Override
      public void onClick(DialogInterface dialog, int which) {
        // あとで書く
      }
    })
    .setNegativeButton("Cancel", null)
    .create();

  // modeに応じてListViewを消す
  if (mode == Calendar.MONTH || mode == Calendar.YEAR) {
      dateList.setVisibility(View.GONE);
      if (mode == Calendar.YEAR) {
          monthList.setVisibility(View.GONE);
      }
  }

  // リストの中身を作成(数を+2してるのは、端っこに空白を作るため)
  List<Integer> yearObjects = new ArrayList<>();
  for (int i = 0; i < YEAR_LAST-YEAR_FIRST + 1 + 2; i++) {
      yearObjects.add(i);
  }
  List<Integer> monthObjects = new ArrayList<>();
  for (int i = 0; i < MONTH_COUNT + 2; i++) {
      monthObjects.add(i);
  }
  List<Integer> dateObjects = new ArrayList<>();
  for (int i = 0; i < CalendarManager.getEndOfMonth(selected) + 2; i++) {
      dateObjects.add(i);
  }

  // アダプタをセット
  yearList.setAdapter(new DateSelectDialogListAdapter(getContext(), 0, yearObjects, Calendar.YEAR));
  // monthとdateも同様

  // 端をフェードさせる
  yearList.setVerticalFadingEdgeEnabled(true);
  // monthとdateも同様

  updateTitle(dialog); // 現在選択されてる日時をタイトルにセットする
  return dialog;
}

Dialogの中身のListViewのアダプタ

まず、日付を変換する必要があったので、いろいろメソッドを用意した。この辺で使う数字には3タイプある。

  • リストでのポジション(0インデックス)

  • 普通に1から始まる(年は1970からだけど)表示用の数字

  • カレンダーにセットするとき用の数字(日付・年は表示用のままでいいのに、月だけは0インデックス)

それらを互いに変換しようと思うと、下のようになった。もうちょっと効率のいい方法あったかも…。

// positionから表示用の数字へ
static int pos2Displayed(int mode, int position) {
  switch (mode) {
    case Calendar.DATE:
      return position;
    case Calendar.MONTH:
      return position;
    case Calendar.YEAR:
    default:
      return position + YEAR_FIRST - 1;
  }
}

// positionからCalendar用の数字へ
static int pos2Calendar(int mode, int position) {
  switch (mode) {
    case Calendar.DATE:
      return position;
    case Calendar.MONTH:
      return position - 1;
    case Calendar.YEAR:
    default:
      return position + YEAR_FIRST - 1;
  }
}

// Calendar用の数字からpositionへ
static int calendar2Pos(int mode, Calendar calendar) {
  switch (mode) {
    case Calendar.DATE:
      return calendar.get(mode);
    case Calendar.MONTH:
      return calendar.get(mode) + 1;
    case Calendar.YEAR:
    default:
      return calendar.get(mode) - YEAR_FIRST + 1;
  }
}

ここからが一番ややこしかった。

特に、リストの一番上と一番下に空白を追加するところが厄介だった。

空白を入れないと、

f:id:YaaMaa:20170220131718p:plain

こんな感じで、フォーカスされてる日付を真ん中に持ってこようとしても限界がある。だから、空白を加えて下のようにする。

f:id:YaaMaa:20170220131805p:plain

その空白の高さ(ここではoffsetって名前にしてる)は「(ListView全体の高さ - 一行の高さ) / 2」なんだけど、ListView全体の高さっていうのがgetViewに来てからでないと求まらんかった。DialogFragmentの方のonCreateDialogとかonCreateViewとかでは、0が返ってきたりListView自体がnullだったりする。しかもよくわからないことに、ログ出力してみたらgetViewがすごい回数呼ばれてて、初めのうちはListViewの高さは0なのに、途中からちゃんとした数字になっていくみたいだった。

class DateSelectDialogListAdapter extends ArrayAdapter<Integer> {
  int mode;
  List<Integer> objects;
  int itemHeight;
  int offset = 0;

  public DateSelectDialogListAdapter(Context context, int resource, List<Integer> objects, int mode) {
    super(context, resource, objects);
    this.mode = mode;
    this.objects = objects;

    itemHeight = getResources().getDimensionPixelSize(R.dimen.date_select_dialog_item_height);
  }

  @Override
  public View getView(int position, View convertView, ViewGroup parent) {
    // 空白の分のViewかどうか
    boolean end = position == 0 || position == objects.size() - 1;

    // dateListの中身を月に合わせる
    if (mode == Calendar.DATE && objects.size() - 2 != CalendarManager.getEndOfMonth(selected)) {
      int excess = objects.size() - 2 - CalendarManager.getEndOfMonth(selected);
      for (int i = 0; i < Math.abs(excess); i++) {
        if (excess > 0) {
          objects.remove(objects.size() - 2);
        } else {
          objects.add(objects.size() - 1, objects.size() - 1);
        }
      }
      notifyDataSetChanged();
    }

    if (convertView == null) {
      convertView = inflater.inflate(R.layout.date_select_dialog_list_item, parent, false);
    }

    if (parent.getHeight() != 0 && offset == 0) {
      offset = (parent.getHeight() - itemHeight) / 2;

      // 選択中のアイテムが真ん中に来るようスクロール
      ((ListView) parent).setSelectionFromTop(calendar2Pos(selected), offset);

      convertView.getLayoutParams().height = end ? offset : itemHeight;
    }

    // TextViewの設定
    // end == trueならVisibilityをView.GONEにしたり、そうじゃなかったら数字を表示したり色を変えたり

    // 選択されている日であれば背景を表示
    convertView.findViewById(R.id.image).setVisibility(
      selected.get(mode) == pos2Calendar(position)
        ? View.VISIBLE
        : View.GONE
    );

    // クリックリスナー
    final int finalPosition = position;
    convertView.setOnClickListener(end ? null : new View.OnClickListener() {
      @Override
      public void onClick(View v) {
        v.performHapticFeedback(HapticFeedbackConstants.LONG_PRESS);

        // 日付の変更
        selected.set(mode, pos2Calendar(finalPosition));
        updateTitle(getDialog());

        DateSelectDialogListAdapter.this.notifyDataSetChanged();
      }
    });

    return convertView;
  }
}

setSelectionFromTopやりすぎって思ったけど、一回セットしただけでは元に戻ってしまったので何回もやってる。

クリックリスナーでは、標準のDatePickerDialogと同じように、クリックされた際に短くバイブさせる。それがperformHapticFeedbackっていうメソッドなんだけど、ここでは引数であるfeedbackConstantにHapticFeedbackConstants.LONG_PRESSを指定してる。本当はCLOCK_TICKがよかったんだけど、APIレベルが足りないので仕方なく…。CLOCK_TICKが「ビッ」って感じだとすると、LONG_PRESSは「ズォンッ」って勢いでバイブレートしよる。

クリックが遅れて反応する問題

たまに、リストの中身をクリックしたら反応が遅れることがあった。

stackoverflow.com

ここの、LayoutParamsについて語ってる人の回答を見て解決!

convertViewに毎回新しく作ったLayoutParamsをセットしてたのが原因だった。

convertView.getLayoutParams().height = ○;

こうやって設定すればよかったみたい。

ダイアログの選択が完了したときのリスナー

インターフェースの中にメソッド入れといて、

public interface OnDateSelectedListener {
  void onSelect(Calendar calendar);
}

それをフィールドとしておいて、

OnDateSelectedListener onDateSelectedListener;

setOnDateSelectedListenerが呼び出されたときに登録する。

public void setOnDateSelectedListener(OnDateSelectedListener l) {
  this.onDateSelectedListener = l;
}

そしたら、さっき「あとで書く」って書いたOKボタンのリスナーには下のように書ける。

.setPositiveButton("OK", new DialogInterface.OnClickListener() {
  @Override
  public void onClick(DialogInterface dialog, int which) {
    if (onDateSelectedListener != null) {
      onDateSelectedListener.onSelect(今選択されてる日付のCalendarオブジェクト);
    }
  }
})

ダイアログを呼び出す側はこうなる↓

dialog.setOnDateSelectedListener(new DateSelectDialog.OnDateSelectedListener() {
  @Override
  public void onSelect(Calendar calendar) {
    // calendarを使って好きなことをする
  }
});

いろいろと効率悪いところもあるけど、これで上に貼った完成図のようなダイアログができた(*‘▽’)

横向けてもちゃんと表示されてる。

f:id:YaaMaa:20170220134937p:plain

AndroidのCanvasでドーナツチャートを描く

ドーナツ型の円グラフを描くのに結構試行錯誤したので、メモしておく。

完成形

f:id:YaaMaa:20170216032855p:plain

f:id:YaaMaa:20170216032906p:plain

こういう二種類のグラフを作りたい。

clipPathを使う

最初は、グラフの色付きの部分を扇形で描き、その後にclipPathで円の中身をくり抜いていた。アンチエイリアスがかからんかったのは気に入らないけど、それ以外はいい感じだと思っていた。

けど、その円グラフをActivityの上のFragment上のViewPagerの1ページのFragmentの上…という複雑な境遇のCanvasで描くと、clipPathした部分が反転して見えてしまった。

f:id:YaaMaa:20170216033238p:plain

なので、別の方法を探した。

くり抜く

sukohi.blogspot.jp

↑こちらのブログに、よく似たことをやってはる方がいたので、真似させていただいた。

Pathを初めにadd○○を使って塗り、その上から反時計回りでくり抜きたい形をaddしたらできるらしい。

私の場合なら、初めにaddArcしてからaddCircle(CCW)でくり抜いたPathをdrawPathすればいいっていうこと。

これで解決したと思ったんだけど…

f:id:YaaMaa:20170216034549p:plain

こっちのグラフが大惨事になっていた。何事かと思ったら、addArcする際に中心を指定するのを忘れていた。

そして指定しようと思ったら…まず中心を指定するための引数がなかった。drawArcにはuseCenterっていう引数がちゃんと用意されてんのに、addArcにはない笑

なので、この方法も使えない。

他の解決法

stackoverflowで調べてみると、いろんなアドバイスがあった。

「初めにドーナツ型の画像用意しといて、それ切り取ったらいいよ」、「drawArcで代用しーよ」、「PorterDuffXfermode使えばいいよ」、「いっそのことAChartEngine使わせてもらいさ」など。

けど、画像用意するのは気に入らんし、drawArcではくり抜けへんし(上から背景色で塗りつぶすのはできるけど気持ち悪い)、ポーターダフは過去何度も使おうと思ってその度に挫折してきたし、ライブラリ使うのは何か悔しい(わがまま)。

自分で扇形をPathに追加するメソッドを作る

addArcでuseCenterが使えないなら、自分で扇形をPathに追加できるようにすればいいのでは。と思って、作ってみた。

public Path addSector(Path path, float x, float y, float radius, float startAngle, float sweepAngle) {
  path.reset();
  path.moveTo(x, y);
  path.lineTo(
    x + (float) (radius*Math.cos(Math.toRadians(startAngle))),
    y + (float) (radius*Math.sin(Math.toRadians(startAngle)))
  );
  path.arcTo(new RectF(x-radius, y-radius, x+radius, y+radius), startAngle, sweepAngle);
  path.close();
  return path;
}

扇形は英語でsectorっていうらしいので、addSectorって名前にした。まず中心に点を打って、それをstartAngleまで持って行って、そこからsweepAngle分arcToし、閉じる。

ラジアンとかいう言葉久しぶりに聞いて頭痛がした。

これでできたかな?と思ったが、

f:id:YaaMaa:20170216040423p:plain

刺さってる笑

そういえば、敵の敵は味方みたいな感じで、もともと描画してないところをさらにくり抜こうとしたら逆に描画されてしまうんか。

ドーナツ型のパスを自分で作る

よく考えれば、真ん中から円をくり抜くことに固執する必要はなかった。初めから真ん中が抜けているドーナツ形のパスを追加すればいいんやん!

public Path makeDonutPath(float x, float y, float radius, float startAngle, float sweepAngle, float holeProportion) {
  Path donutPath = new Path();
  donutPath.moveTo(
    x + (float) (radius*Math.cos(Math.toRadians(startAngle))),
    y + (float) (radius*Math.sin(Math.toRadians(startAngle)))
  );
  donutPath.arcTo(
    new RectF(x-radius, y-radius, x+radius, y+radius),
    startAngle,
    sweepAngle
  );
  donutPath.lineTo(
    x + (float) (radius*holeProportion*Math.cos(Math.toRadians(startAngle+sweepAngle))),
    y + (float) (radius*holeProportion*Math.sin(Math.toRadians(startAngle+sweepAngle)))
  );
  donutPath.arcTo(
    new RectF(x-radius*holeProportion, y-radius*holeProportion, x+radius*holeProportion, y+radius*holeProportion),
    startAngle+sweepAngle,
    -sweepAngle
  );
  donutPath.close();
  return donutPath;
}

やっとできた…!!( ;∀;)

ネーミングセンスがあれやけど、holeProportionっていうのはドーナツ全体の大きさに対するドーナツの穴の大きさの割合。

ちょっと修正

sweepAngleが0だと、弧の始まりと終わりが同じなので円全体が描画されてしまった。なので、new Path()作った直後に、sweepAngle==0なら即座にその空っぽのPathを持って帰ってもらうようにした。

また、sweepAngle >= 360fのときには、完全な輪っかを作って返すようにした。

強そうな鉱物を作る

人を刺せそうなレベルで強そうな鉱物をCGで作ってみたくなった。

角ばった棒を作ってひたすら土台に挿していったけど、結局12本目あたりで疲れてやめた。

けど、光とかいい感じに設定したら、割と鉱物っぽくなった。

f:id:YaaMaa:20170205054127j:plain

フリーズする問題

レンダラにはいつも通りParthenon Rendererを使ってたんだけど、レンダリングしようとするとたまにフリーズすることがあった。

調べてみたら、特殊な材質ばっかりで構成してたからこういうことになったみたい。

blogs.yahoo.co.jp

ガラス質や鏡面、半透明は美しい材質です。光源もとても便利です。しかしこれだけで構成すると、Parthenonがフリーズします。 .mqoのどこでもいいので、材質が『不透明度1 拡散光1 その他のパラメータ0』の物体を描き入れておきましょう。

Parthenon Rendererを使うにあたってこの方のブログは何度も見てたんだけど、ここの記述だけなぜかすごい見落としてた笑


今見たら、Parthenonのサイト消えてる…!悲しすぎる。ソフトだけはなくさないよう死守しなければ。